ドローイング
デッサンをするうえで特に影と素材について考えた。影は見たままを描くことを意識した。はじめは影が好きだと思って影ばっかりちゃんと描こうと思っていたが、そうすると影が主役になって逆に影感がなくなってしまうことが分かった。そのうえ影はこうしたほうがそれっぽく見えるだろうみたいな無意識補正が自分の中にあることが分かったので、まずは影の位置を確認して、モチーフの上についた影では単に真黒くするのではなく、そのモチーフの上に影がのった特有のモチーフの色なんだけど暗くなった色を再現しようと試みた。
また、モチーフからのびた影は影同士の重なり合いを意識しつつ、影の輪郭を描かないことにした。素材については、石膏や野菜、金属、ゴムなどの特性の違いを描き分けることに苦労した。いまいち石膏はよくわからなかったが、野菜は繊維感とまではいかないが、描き込んだ分だけそれっぽさが出た。そして、ゴムは思いっきり紙の凸凹がなくなるくらいの筆圧で描くことでゴム感が表せられた。